あけちダイアリー

ボードゲームや読書や買い物についてまめに書きたい

【読了】世界の終わりの壁際で

世界の終わりの壁際で (ハヤカワ文庫JA)

世界の終わりの壁際で(吉田エン)

大規模な環境変動に備え、巨大な城壁都市“シティ”が築かれた近未来の日本。壁の外側で育った少年・片桐音也はゲーム“フラグメンツ”で賞金を稼ぎ、内側に入ることを夢見ていたが、資金不足で勝ち進めずにいた。そんな彼の日常は、少女・雪子と人工知能コーボとの出会いで一変する。力を合わせてランキング戦を駆け上がる音也たちは、徐々に壁の内側の真実に迫っていき―第4回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。

ボーイ・ミーツ・ガールなSF冒険劇

ゲームが得意な主人公、"シティ"の設定、キャラの強い人工知能など SFの王道を走っている。加えて話のテンポも良いので、面白い。

だけど、王道すぎて、あまり印象に残らない作品だったなー SF設定も私の想定内のもので、真新しさは無かった。

世界の終わりの壁際で (ハヤカワ文庫JA)

【読了】最良の嘘の最後のひと言(2017年4月19日 )

最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)

河野裕『最良の嘘の最後のひと言』を読み終わった

年収8000万、採用者は1人。ただし超能力者に限る 『いなくなれ、群青』、〈サクラダリセット〉の著者が贈る、ノンストップ・ミステリ!

超能力者 × 騙し合い × ミステリ。広告に偽り無しの内容でした。

試験開始前から始まる駆け引き、登場人物の皆が隠している謎、参加者同士の能力バトル、能力により簡単に反故にされる約束クドい擬音、お腹いっぱいになれるよ!

なんでもアリなストーリー展開なので、説得力のあるミステリを望んでいる人には向かないだろう。

ちょうどこういうのが読みたかったこともあり、とても面白く読めた。

【読了】ノノノ・ワールドエンド(2016年4月30日)

ノノノ・ワールドエンド (ハヤカワ文庫JA)

ノノノ・ワールドエンド(著:ツカサ)を読み終わった。

本屋で、SFコーナー(の近く)に並んでいて 帯に書いてある内容も世界の終わりを意識させるもの。 ライトなSFを期待して買ったけれど、実際は感情描写や旅がメインの いかにもライトノベルな感触(悪い意味ではない

20XX年(だが現代)世界は白い霧に包まれた! 視界が悪いだけではない!白い霧は時折、ヒトを消し去ってしまう! 次第にヒトは減っていき、人類は…世界は終わりを迎えてしまう!!

そんな世界で出会ってしまった 世界の終わりを望んでいた女子中学生、ノノと 世界を壊してしまった少女、加蓮。

加蓮の目的を果たすため、二人きりの旅がはじまる…! ※ 引用ではありません

こんなかんじのあらすじです、嫌いじゃない。 恐ろしい世界、変わってしまった人々、 それに対する少女ふたりはあまりにも無力で、つらい。

でも、ふたりでならやっていける そんな友情が美しい(おいしい)と感じた。

作者が紡ぎたかった(やってみたかった)物語を書いてみました!という印象もある。 あらすじのテーマをどう料理できるか見てみたい人、気になる人になら勧めたい。 (文章がすこし稚拙だなーと感じた部分も幾つかあったので、人によっては抵抗があるかも。

ノノノ・ワールドエンド (ハヤカワ文庫JA)

【読了】掟上今日子の備忘録(2015年7月26日)

掟上今日子の備忘録

西尾維新掟上今日子の備忘録』を読んだ。

1日ごとに記憶がリセットされる探偵掟上今日子の活躍劇。 この本は5章で構成されていて、ほぼ独立した4つの謎に立ち向かう。 ページ数的にも少ないし、主人公と今日子さんのラブコメのたっぷり書かれてるのでミステリ要素はすごくあっさりしている。

この本の見所は今日子さんの可愛さだろう。さすが西尾維新。今日子さんかわいい。最後のページの今日子さんなんて土下座したくなるくらいかわいい。

面白かった。続刊もすでに発売されているので、そのうち読もうとおもう。

掟上今日子の備忘録

【読了】 旅のラゴス(2015年7月11日)

旅のラゴス (新潮文庫)

ちょっと前の話だけど。 筒井康隆 『旅のラゴス』。読み終わった。

文明と愛の話。 原始的な時代で旅をするラゴスが過去の高度文明を探す旅。 過酷な旅のスリルがあったり、いろんな人との出会いが面白い。 とんとんと年月が進む様は小気味よくあるし、すこしラゴスをかわいそうだとも思う。

旅の終末には打ちひしがれた。 読み終わるのが惜しくなる本でした。

旅のラゴス (新潮文庫)

【読了】 オーダーメイド殺人クラブ(2015年7月11日)

オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)

辻村 深月 『オーダーメイド殺人クラブ』。読み終わった。

中学生の青春小説。 あとがきには”痛々しい青春を笑う話”みたいに書いてあったけど、 どっぷり感情移入して、震えながら読んでしまった。

一番グッときた文章がこれ。

あの子がやったのは、見せかけのリストカットだ。構って欲しいだけだ。死ぬつもりなんかない。佐方の言う「命」を一番軽視して、バカにしたのは芹香だ。死にたくないから、やったんだ。 読んでる時は完全に中学生の気持ちになっていたから響いたのかしら。

ラストはすこし失速感があったけど、読んでる最中はすごく楽しかったのです。

オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)