クローン×人肉食 ぶっ飛んだ世界観のミステリ『人間の顔は食べづらい』

白井智之『人間の顔は食べづらい』を読み終わった

人間の顔は食べづらい (角川文庫)

タイトルとあらすじがなかなかブッ飛んでいて、つい買ってしまった。

あらすじ(公式)

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。
安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。
クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。
ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて―。
異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!?横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!

あらすじ(私からの補足)

人肉食が始まった経緯はこんな感じ (物語序盤のネタバレ)

  1. あらゆる動物に感染する凶悪なウイルスが出現した!感染すると死ぬ!
  2. 早期に"人間用"のワクチンを作ることができたため、被害は最小限で収まった。
  3. だが動物を食べると再び感染してしまう。
  4. 政府「お肉食べちゃダメ!」
  5. 人間「お肉たべたい……。安全なお肉……人間?」
  6. 政府「クローンなら食べていいよ。合法化するから。」
  7. クローン企業「ご発注いただければ、首なし死体送りますよ!」

倫理的な理由から、食べて良いのは 自分自身の クローンのみ

あとクローンはとても高い(サラリーマンの年収くらい)ため、人肉食は裕福層の嗜好品である。

物語の展開

そういった世界観の中、2つの事件が発生する

  • ある政治家の不審死
  • 納品された死体とともに、あるはずのない生首が届けられる

主人公 “和志” と “ゐのり” は、これらの事件に巻き込まれていく

感想(多少ネタバレ)

なかなかおもしろかった。

クローンや生首の使い方には関心したなあ。

あと 解決編の途中で探偵が急死する という まったく新しいパターン が採用されており、貴重なケースに出会えます。

パンクでエキセントリックなミステリを読んでみたい方はぜひ。

人間の顔は食べづらい (角川文庫)

人間の顔は食べづらい (角川文庫)