【読了】パンゲアの零兆遊戯
世界を左右する〈パンゲア・ゲーム〉。
参加者は、〝未来が視える〟七人――
彼ら同士が戦うとき、勝敗は如何にして決するのか?
『ブギーポップは笑わない』の著者が贈る、究極の頭脳&心理戦!
ブギーポップでおなじみの上遠野センセの新作(半年くらい前だけど)
ブギーポップシリーズは大好きだったので、とても楽しく読ませていただきました。
“予知能力者” が7人集められ、 “パンゲア・ゲーム” で戦うゲームです
だが、このパンゲアゲーム 『要はジェンガ』と一言で言えるほどシンプルなゲーム
読み始めた頃は「こんなゲームで話が面白くなるのかな…」と心配でしたが
さすが上遠野浩平、見事に頭脳&心理戦に仕上げてくれました。
こういう話の盛り上げ方もあるんだなあ、と感心しました。面白かったです。
『どうやったらジェンガが面白くなって、本1冊書けるの!?』
気になる方は是非読んでみてください。
- 作者: 上遠野浩平
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2016/11/10
- メディア: 単行本
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メイフェアカタン買ったので写真載せまくるよ
10ミニッツ・トゥ・キル
【読了】世界の終わりの壁際で
世界の終わりの壁際で(吉田エン)
大規模な環境変動に備え、巨大な城壁都市“シティ”が築かれた近未来の日本。壁の外側で育った少年・片桐音也はゲーム“フラグメンツ”で賞金を稼ぎ、内側に入ることを夢見ていたが、資金不足で勝ち進めずにいた。そんな彼の日常は、少女・雪子と人工知能コーボとの出会いで一変する。力を合わせてランキング戦を駆け上がる音也たちは、徐々に壁の内側の真実に迫っていき―第4回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。
ボーイ・ミーツ・ガールなSF冒険劇
ゲームが得意な主人公、"シティ"の設定、キャラの強い人工知能など SFの王道を走っている。加えて話のテンポも良いので、面白い。
だけど、王道すぎて、あまり印象に残らない作品だったなー SF設定も私の想定内のもので、真新しさは無かった。
【読了】最良の嘘の最後のひと言(2017年4月19日 )
河野裕『最良の嘘の最後のひと言』を読み終わった
年収8000万、採用者は1人。ただし超能力者に限る 『いなくなれ、群青』、〈サクラダリセット〉の著者が贈る、ノンストップ・ミステリ!
超能力者 × 騙し合い × ミステリ。広告に偽り無しの内容でした。
試験開始前から始まる駆け引き、登場人物の皆が隠している謎、参加者同士の能力バトル、能力により簡単に反故にされる約束、クドい擬音、お腹いっぱいになれるよ!
なんでもアリなストーリー展開なので、説得力のあるミステリを望んでいる人には向かないだろう。
ちょうどこういうのが読みたかったこともあり、とても面白く読めた。
- 作者: 河野裕
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2017/02/27
- メディア: 文庫
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【読了】ノノノ・ワールドエンド(2016年4月30日)
ノノノ・ワールドエンド(著:ツカサ)を読み終わった。
本屋で、SFコーナー(の近く)に並んでいて 帯に書いてある内容も世界の終わりを意識させるもの。 ライトなSFを期待して買ったけれど、実際は感情描写や旅がメインの いかにもライトノベルな感触(悪い意味ではない
20XX年(だが現代)世界は白い霧に包まれた! 視界が悪いだけではない!白い霧は時折、ヒトを消し去ってしまう! 次第にヒトは減っていき、人類は…世界は終わりを迎えてしまう!!
そんな世界で出会ってしまった 世界の終わりを望んでいた女子中学生、ノノと 世界を壊してしまった少女、加蓮。
加蓮の目的を果たすため、二人きりの旅がはじまる…! ※ 引用ではありません
こんなかんじのあらすじです、嫌いじゃない。 恐ろしい世界、変わってしまった人々、 それに対する少女ふたりはあまりにも無力で、つらい。
でも、ふたりでならやっていける そんな友情が美しい(おいしい)と感じた。
作者が紡ぎたかった(やってみたかった)物語を書いてみました!という印象もある。 あらすじのテーマをどう料理できるか見てみたい人、気になる人になら勧めたい。 (文章がすこし稚拙だなーと感じた部分も幾つかあったので、人によっては抵抗があるかも。